B2Bカタログと価格設定の管理
B2Bカタログは、異なる顧客層に応じた商品価格の柔軟な管理・カスタマイズを可能にする機能です。会社ごとに専用のカタログを作成することで、それぞれに適した価格設定を行うことができ、多様なビジネスニーズに対応できます。
顧客がログインすると、システムが自動的にその顧客情報を識別し、割り当てられたカタログに基づいて適切な価格を適用します。1つのカタログ内で、全商品に対して一括の割引率を設定することも、特定の商品やバリエーションごとに個別の割引価格を設定することも可能です。
注: B2Bカタログ機能は、SHOPLINEエンタープライズプランをご利用中のストアのみご利用いただけます。 |
カタログを作成する
ストア内では、必要に応じて無制限にカタログを作成できます。新しいカタログを作成するには、以下の手順に従ってください。
- SHOPLINEエンタープライズ管理画面から、商品 > カタログ に移動し、[カタログを作成]をクリックします。
- カタログの作成ページで、カタログ名欄にわかりやすい名称を入力します(この名称は顧客には表示されません)。
- [価格を調整]をクリックして、カタログの設定ページに進みます。
- 「すべての商品」タブに移動し、対象となる商品を選択して[カタログに追加]をクリックします。
- 商品の価格は以下の方法で設定できます:
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一括調整:
すべての商品に対して一律の割引率を適用する場合は、プルダウンメニューから「値下げ」または「値上げ」を選択し、パーセンテージを入力します。必要に応じて「新商品を自動的に同期する」を選択すると、新しく追加された商品にも自動で割引が適用されます。
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個別価格の設定:
特定の商品に対して個別に割引ルールを適用したい場合は、該当商品にカーソルを合わせて「+ 追加」をクリックし、「数量ルール」や「段階別価格」を設定します。保存後、「個別調整」セクションに設定情報が表示されます。
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一括調整:
補足: 固定価格の割引は、パーセンテージ割引より優先されます。たとえば、ある企業に対して全商品20%割引を提供しつつ、特定の商品には原価が高いため固定価格を適用することで、柔軟かつ戦略的な価格設定が可能になります。 |
- [更新する]をクリックしてカタログ作成ページに戻ります。
- 必要に応じて「適用する拠点」セクションで[拠点を追加]し、カタログを適用する拠点を設定します。
- カタログの通貨を選択します。カタログの通貨とマーケット通貨が異なる場合は、まずプラットフォームの為替レートでストア通貨に変換され、その後マーケットの為替レートに基づいて再計算されます。
- 「公開」スイッチをオンにして、カタログを有効にします。
- 最後に、[追加する]または[更新する]をクリックして変更内容を保存します。
カタログを会社に割り当てる
カタログを作成した後は、販売先のB2B会社に対してそのカタログを割り当てることができます。
注: 現時点では、1つの会社に割り当てられるカタログは1つのみです。 |
カタログを会社に割り当てる手順
- SHOPLINEエンタープライズ管理画面から 商品 > カタログ に移動します。
- 割り当てたいカタログをクリックします。
- 「適用する拠点」セクションで[拠点を追加]をクリックし、プルダウンメニューから既存の会社を選択します。必要に応じて、すでに追加済みの会社をここで削除することもできます。
補足: まだ会社を作成していない場合、または目的の会社が表示されない場合は、顧客 > 会社 から事前に会社を作成してください。会社の作成方法については「B2B会社の設定」をご参照ください。会社を作成すると、プルダウンメニューに利用可能な企業が表示されます。 |
- [追加]をクリックして設定を保存します。
顧客管理画面から割り当てる方法
- SHOPLINE管理画面で 顧客 > 会社 に移動し、カタログを割り当てたい会社をクリックします。
- 会社詳細ページの「カタログ」セクションで、「編集」をクリックします。
- 割り当てたいカタログを選択し、「保存」をクリックします。
カタログのインポート・エクスポート・更新
現在、SHOPLINEでは、CSVファイルのインポートによって商品の固定価格を設定または更新する方法のみをサポートしています。テンプレートファイルをダウンロードし、ヘッダーのタイトルや順序を変更しないようにしてください。
複数の商品バリエーションを一括で更新する場合は、テンプレート内の「Option」列を編集してください。すでに公開済みで変更がないバリエーションには影響はありません。現在のカタログをエクスポートし、編集して再インポートすることも可能です。
CSVファイルをインポートする方法
- SHOPLINEエンタープライズ管理画面から 商品 > カタログ に移動します。
- 固定価格を設定または更新したいカタログをクリックします。
- 「個別調整」セクションで「カタログをインポート」をクリックします。
- 表示された画面で、アップロードボックスをクリックしてファイルを選択するか、ファイルをドラッグ&ドロップしてアップロードします。
- テンプレートをダウンロード・編集したうえでアップロードし、[インポート]をクリックします。
- 設定完了後、右上の[更新する]をクリックして反映させます。
カタログをエクスポートする方法
- SHOPLINEエンタープライズ管理画面から、商品 > カタログ に移動します。
- エクスポートしたいカタログをクリックします。
- 「個別調整」セクションで「カタログをエクスポート」をクリックします。
- 「このカタログ内のすべての商品をエクスポート」または「固定価格が設定されている商品のみをエクスポート」を選択し、[確認]をクリックします。
- エクスポートが完了すると、ファイルは自動的にデバイスに保存されます。
- 画面上に表示される通知の「一括処理の進行状況」をクリックすると、処理状況を確認できます。
B2B注文とチェックアウト
BtoBチェックアウト
B2Bチェックアウトは、認可されたB2B会社アカウントのみが利用できます。
会社拠点の住所および連絡先情報、ならびに関連付けられた顧客の氏名および連絡先情報を正確に入力していないと、B2Bチェックアウトを正常に完了できません。
発行されたB2Bの発注番号(PO番号)は「注文」ページに同期され、通知されます。
下書き注文
SHOPLINEエンタープライズの管理画面から、注文 > 下書き注文 でB2B用の下書き注文を作成できます。
下書き注文を作成・編集する際、B2B顧客を選択すると、「個人注文」または「B2B注文」のいずれかを作成するオプションが表示されます。
会社を選択すると、B2B下書き注文として作成されます。
下書き注文からのB2Bチェックアウトを顧客が完了するためには、会社拠点の住所・連絡先情報および関連顧客の氏名・連絡先情報を入力する必要があります。
上記の情報が未入力でも下書き注文は作成可能ですが、設定済みの配送方法は利用できません。住所情報は、下書き注文の詳細ページで編集できます。
「下書き注文」ページでは、作成済みのB2B下書き注文が一覧表示されます。PO番号または下書き注文番号で検索も可能です。
注文管理
「注文」ページでは、PO番号を表示するよう列のカスタマイズが可能です。また、PO番号や企業名を使ってB2B注文を検索することもできます。
B2B注文の内容(商品、会社、拠点、B2B顧客)を編集しても、設定済みのB2B割引は適用されたまま維持されます。
選択したB2B注文を手動でエクスポートして、注文レポートを作成することも可能です。
担当者(マーチャンダイザー)による注文方法
カタログを会社に割り当てた後は、該当の会社とその担当者にB2Bストアへのアクセス権を付与してください。
最も簡単な方法は、B2BストアのURLを直接共有することです。URLは、以下の手順で確認できます:
管理画面 > 設定 > 顧客アカウント > 簡易顧客アカウント
詳しい手順は、こちらの記事をご参照ください。
担当者による購入手順
- 提供されたURLを使って、B2Bストアのログインページにアクセスします。
- メールアドレスと、届いたワンタイム認証コードを使ってログインします。
- 自社が購入したい商品を検索します。表示される価格は、該当の会社に設定されたカタログ価格です。
- 商品をカートに追加し、チェックアウト > 注文を確定します。
B2Bカタログ機能に関する注意事項
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カタログに設定された割引は、マーケティングキャンペーン、会員割引、ECサブスクリプションとの併用はできません。
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複数のマーケットが設定されている場合、為替レートによる金額換算のみ対応しています。
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本機能は「オンラインストア」チャネルでのみ利用可能です。その他の販売チャネルではご利用いただけません。