OS 2.1 プライベートテーマから OS 3.0 への移行ガイド
現在、OS 2.1をベースに構築されたプライベートテーマをご利用中で、OS 3.0へのアップグレードを検討している方に向けた、移行プロセスの完全ガイドです。
この記事では、各種機能の比較、テンプレート構文の変更点、プラグイン互換性の確認、多言語設定のポイント、UGCデータの移行手順、注意すべき重要事項を分かりやすく解説しています。
本バージョンは、可読性と理解のしやすさを重視して最適化されています。
移行によるメリットの概要
対象となるケース:
すでにOS 2.1上でプライベートテーマを開発・運用しているマーチャントで、より統合された構造、高度な機能、長期的なパフォーマンス向上を求めてOS 3.0への移行を検討している場合に適用されます。
比較項目 | OS 2.1 プライベートテーマ |
OS 3.0 プライベートテーマ (移行後) |
システムアーキテクチャ | レガシーシステム(終了予定) | 継続的に改善される新アーキテクチャ |
テンプレート構文 | Handlebars | Sline(高速レンダリング、デバッグ統一) |
多言語/多マーケット対応 | 柔軟性に制限あり | 主要マーケットと多言語に完全対応 |
テンプレート管理 | 単一テンプレートのみ | マスターテンプレートとサブテンプレートの管理が可能 |
モジュール構成 | 機能が分散している | ネスト構造に対応した強力なモジュール構成 |
レンダリング性能 | 基本レベル | コンパイル高速化、全体的なパフォーマンス向上 |
プラグイン互換性 | カスタムプラグインに依存 | ネイティブ機能が充実、統合性も向上 |
将来の開発 | 保守のみ | 今後のコア機能革新は OS 3.0 に集約予定 |
構文の違いと移行ガイド
OS 2.1のプライベートテーマからOS 3.0へ移行する際は、テンプレート構文を Handlebars から Sline に完全に書き換える必要があります。以下は構文の比較です:
比較項目 | Handlebars(OS 2.1) | Sline(OS 3.0) |
レイアウト対応 | layout を通じて対応 | 非対応(template または page を使用) |
データコンテキスト | 手動設定または一貫性に欠ける | 統一されたデータ構造 |
プラグイン互換性の概要
適用対象:
2.1のプライベートテーマでサードパーティ製プラグインを使用している場合、OS 3.0への移行前にその互換性を確認する必要があります。
推奨対応:
- 現在使用中のすべてのプラグインをリストアップし、公式の互換性リストと照合してください。
- 互換性リストは担当のカスタマーサクセスマネージャーから入手できます。
- OS 3.0に対応していないプラグインがある場合は、同等の機能が内蔵機能で提供されていないかを確認し、必要に応じてプラグイン提供元にお問い合わせください。
- 互換性のないプラグインは、削除またはカスタムで代替機能の開発をご検討ください。
注:
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多言語設定の移行
適用対象:
2.1のテーマに多言語コンテンツがある場合は、OS 3.0でフィールド構造が維持されていることを確認してください。
手順:
- すべてのリッチテキストやモジュール設定内の翻訳フィールドを確認します。
- 「カスタム多言語翻訳ツール」アプリを活用して、移行作業を補助します。
- 移行は、主要マーケットのデフォルト言語から開始してください。
注:
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UGCコンポーネントの移行
適用対象:
2.1 テーマでUGC(ユーザー生成コンテンツ)を使用している場合、OS 3.0への手動移行が必要です。
手順:
- 各UGCの設定ページからJSON設定ファイルをエクスポートします(移行前に必ず実施)。
- OS 3.0テーマ内で、対応するコンポーネント構造を再作成します。
- 新しいUGCにJSONファイルをインポートし、テーマと紐付けます。
注:
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移行におけるリスクと注意事項
- Handlebars のコードはすべて、Sline 構文で手動で書き換える必要があります。
- プラグインの互換性は事前に確認し、代替手段を準備してください。
- ヘッダー/フッターやグローバル設定の市場別ローカライズは、現時点ではサポートされていません。
- 開発者のサポートを受けられるマーチャント向けの移行作業です。
- 本番環境への公開前に、ステージング環境で全体の検証を行うことを強く推奨します。
- すべてのUGCデータは、手動でエクスポート・再構築・再接続が必要です。