Metaピクセルの作成とSHOPLINEストアへの接続方法(ビジネスポートフォリオ経由)
Metaピクセルは、Webサイトに埋め込むコードスニペットで、ページ閲覧や購入、登録といったコンバージョンイベントを計測できます。これで、ユーザーの行動をより深く理解し、カスタムオーディエンスの構築や広告パフォーマンスの最適化に役立つデータを取得できます。
すでにMetaビジネスポートフォリオ(Meta Business Portfolio)をお持ちの場合や、以下に該当する場合は、ビジネスポートフォリオを使用してMetaピクセルを設定することを推奨します:
- 他の担当者がMeta広告を運用している
- 複数のWebサイトを運営している
- 多数の商品やサービスを提供している
- 広告配信前にデータ収集を開始したい
この方法で設定することで、データの整理やアクセス管理がしやすくなり、事業拡大に伴う柔軟な対応が可能になります。
この記事では、Meta Business SuiteでMetaピクセルをビジネスポートフォリオとともに作成し、それをSHOPLINEストアに接続してデータ計測を行う方法をご案内します。以下の手順に沿って設定することで、正確なトラッキング環境を整え、マーケティングや分析業務に活用できます。
Metaピクセルとは
Metaピクセルは、Metaが提供するトラッキングコードで、Webサイト上の訪問者データを収集し、広告のトラッキングや最適化に活用されます。このコードをWebページに埋め込むことで、Metaは訪問者の行動を把握し、ターゲティング広告や分析に役立つインサイトを提供します。
主な機能
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データトラッキング:Metaピクセルは、購入完了、フォーム送信、アカウント登録など、Webサイト上での顧客アクションを記録します。このデータにより、どの広告やキャンペーンがコンバージョンにつながっているかを特定でき、広告の効果測定や予算配分の最適化が可能になります。
- 広告ターゲティング:ピクセルによって取得された閲覧ページ、購入履歴、カートへの追加といった行動データをもとに、ユーザーの興味・関心に合った広告配信が可能になります。これにより、広告のパーソナライズ度が向上し、より高い広告効果が期待できます。
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広告の最適化:収集されたデータを用いて、クリック率(CTR)やコンバージョン率、広告費用などのパフォーマンス指標を確認できます。これにより、ターゲティングや予算、クリエイティブの調整が可能となり、キャンペーン成果の最大化を図れます。
補足: |
Metaピクセルの作成方法
Metaピクセルの作成には、以下の2つの方法があります:
- Meta Business Suite から作成(この記事で解説)
- Meta広告マネージャ(Meta Ads Manager)から作成
注: Meta Business Suiteの使用が制限されている場合、同Suiteで作成したピクセルも使用できなくなる可能性があります。一方、広告マネージャで作成したピクセルは、Business Suiteや広告アカウントが制限されても影響を受けません。 |
Metaピクセルのデータ接続に必要な認証情報の取得
SHOPLINEからMetaへのデータ送信を有効にするには、ピクセルIDとConversions API(CAPI)アクセストークンをサイトに追加する必要があります。
ビジネスポートフォリオでMetaピクセルを作成する
ビジネスポートフォリオを使ってMetaピクセルを作成するには、まずデータセットを作成します。データセットを作成すると、対応するピクセルが自動で生成され、データセットに紐づけられます。
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Meta Business Suiteにログインし、左側メニューから「設定」に進みます。
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データソース > データセットとピクセル をクリックし、[+追加]を選択します。
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ポップアップでデータセットの名前を入力し、[作成]をクリックします。
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必要に応じて、データセットにユーザーやパートナー、関連資産を追加できます。
これで、ピクセルが正常に作成され、データセットに紐づけられました。このピクセルID(=データセットID)は、SHOPLINEとの接続に使用します。
コンバージョンAPI アクセストークンの生成
コンバージョンAPIは、あなたのWebサイトとMeta間に直接的なデータ送信経路を構築する仕組みです。SHOPLINEではパートナー連携によるセットアップは未対応のため、直接設定が推奨されます。
コンバージョンAPI用アクセストークンを取得する手順は以下の通りです:
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先ほど作成したデータセットを選択し、「イベントマネージャ」に移動します。
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「設定」タブに進むと、データセットID(=ピクセルID)が表示されます。
- 下にスクロールし、「コンバージョンAPI」セクションへ進みます。
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「ダイレクト連携を設定」の下にある「アクセストークンを生成」をクリックしてください。
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このクイックセットアップには、基本的なレポート用イベントがすでに含まれています。
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コンバージョンAPIを手動でカスタマイズしたい場合は、Meta公式ガイドを参照してください。
重要:
アクセストークンは1回の生成ごとに一意です。設定を繰り返すと異なるトークンが発行されるため、正しいトークンを使用するようご注意ください。
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- ピクセルID(データセットID)とコンバージョンAPIアクセストークンをコピーし、安全な場所に保管しておいてください。
Metaピクセルをストアに追加する
MetaピクセルIDとコンバージョンAPIアクセストークンを取得したら、SHOPLINE管理画面で以下の手順に従ってデータ接続を完了させてください。
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SHOPLINE管理画面で、チャネル > Facebook > データ追跡 に進み、[設定] をクリックします。
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「ピクセルとコンバージョンAPIの認証」セクションで、[追加]をクリックします。
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ポップアップで、ピクセルIDとアクセストークンを貼り付け、[保存して認証]をクリックします。
- 接続が完了すると、データ連携が正常に確立されます。
よくある質問
ピクセルの接続が成功しているかどうかを確認するには?
Meta公式の「Meta Pixel Helper」ブラウザ拡張機能をインストールしてください。ウェブサイトにアクセスした際にピクセルが正しく動作していれば、拡張機能にアクティブステータスが表示されます。
ピクセルを設定したのにイベント最適化が利用できないのはなぜですか?
以下の点をご確認ください:
- ピクセルの使用権限が、あなたのFacebook個人アカウントまたは広告アカウントに適切に付与されているか確認してください。
- 権限に問題がない場合は、Meta Business Suite上でピクセルのステータスを確認してください。赤い警告アイコンが表示されている場合は、ステータスの反映に時間がかかっている可能性があります。しばらく時間を置いてから、イベント最適化の設定をお試しください。