顧客向けAppleログイン機能の有効化設定
SHOPLINEでは、シングルサインオン(SSO)機能により、顧客がサードパーティアカウントを使ってストアにログインできる環境を提供しています。シームレスかつ安全なログイン体験を実現でき、Google、Meta、TikTok、Appleなどの主要プラットフォームがこの統合機能をサポートしています。
この記事では、Appleが提供する「Appleでサインイン」の設定方法をご案内します。顧客はワンクリックでストアに登録またはログインでき、スムーズな購入体験へとつなげることができます。
Appleでサインインを導入するメリット
iPhoneをはじめとするApple製デバイスは、デジタルおよびモバイル市場において大きなシェアを占めています。Sign in with Appleは、これらのデバイスに標準搭載されているサインイン機能です。既存のApple IDを利用して、ユーザーは複数のアプリやサービスに簡単にアクセスでき、煩雑なユーザー名やパスワードの管理が不要になります。開発者にとっても、プライバシーを重視した設計を維持しながら認証プロセスを簡素化できる利点があります。
- ユーザーの利便性:Sign in with Appleは、Apple IDを使ってさまざまなアプリケーションやサービスにログインできるため、ログイン体験がシンプルになります。新たにユーザー名やパスワードを作成・記憶する必要がありません。
- プライバシーの強化:Appleはユーザーのプライバシーを最優先に考えており、Sign in with Appleにもこの方針が反映されています。サインイン時にメールアドレスを共有するか非公開にするかを選択でき、個人情報のコントロールをより強化できます。
- 高度なセキュリティ対策:二要素認証やFace ID/Touch IDといったApple独自の高度なセキュリティ機能を活用しており、認証プロセス全体の安全性を高めています。不正アクセスのリスクを低減し、アカウントの保護を強化します。
- クロスプラットフォームでのシームレスな連携:Sign in with Appleは、iOS、macOS、watchOSをはじめとするAppleの各プラットフォームでシームレスに動作します。Apple製品を複数利用しているユーザーに対して、一貫した使いやすい体験を提供します。
まとめると、「Appleでサインイン」は、直感的な操作性と強固なセキュリティを兼ね備えた、現代のデジタル環境に最適なサインイン手段です。
Apple Developerサイトで「Appleでサインイン」を設定する
SHOPLINE管理画面で設定を行う前に、Apple Developer サイトからクライアントIDとクライアントシークレットを取得する必要があります。以下の手順に従って進めてください。
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Apple Developerサイトにアクセスし、画面右上の [アカウント] をクリックして、Apple Developerアカウントにサインインします。
注:
事前に Apple Developer Program に加入し、有料メンバーシップに登録している必要があります。 - サインイン後、[証明書、識別子、プロファイル] をクリックします。
- 左側メニューから [識別子] を選び、右上の青いプラスボタン [+] をクリックします。
- [App IDs] を選択し、[続ける] をクリックします。
- [App] を選択し、再度 [続ける] をクリックします。
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App IDを登録ページで、「バンドルID」を入力します。任意で説明を入力しても構いません。続いて、機能セクションで [Appleでサインイン] にチェックを入れ、[続ける] をクリックします。
- 「Appleでサインインの設定を完了します」という表示が出たら、[登録] をクリックします。
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証明書、識別子、プロファイルページに戻り、作成したApp IDが表示されていることを確認します。続いて、再度青いプラスボタン [+] をクリックします。
- 「Services IDs」を選択し、[続ける] をクリックします。
- 表示される画面に沿って説明と識別子を入力し、[続ける] をクリックします。
- 内容を確認し、[登録] をクリックします。
- 作成したサービスIDをリストからクリックして、設定を開始します。
- 「Appleでサインイン」にチェックを入れ、[構成] をクリックします。
- [Web認証構成] モーダルが開きます。以下の情報を入力してください:
- プライマリApp ID:先ほど作成したApp IDをプルダウンから選択します。
- ドメインとサブドメイン:ストアのドメイン(例:https://example.com)を入力します。
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リダイレクトURL:ストアのログイン後にリダイレクトするURLを入力します。
入力後、[次へ] をクリックします。
- 設定内容を確認し、[完了] をクリックします。最後に、サービスID(識別子) を控えておきます。この情報は後ほどSHOPLINE管理画面で使用します。
プロセス中に問題が発生した場合は、Apple サポートにお問い合わせください。
SHOPLINEで「Appleでサインイン」を有効にする
以下の手順に従い、ストアで「Appleでサインイン」機能を有効にしてください。
- SHOPLINE管理画面から、設定 > 顧客アカウント に移動します。
- 画面を下にスクロールし、サードパーティアカウントによるログインセクションにある「Appleログイン」横の [連携] をクリックします。
- ポップアップウィンドウが表示されたら、Apple Developerサイトで取得したサービスID(Identifier) を入力し、[保存] をクリックします。
連携が成功すると、ボタンに「連携済み」と表示されます。